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日商簿記3級 「語群選択・語句記入」問題で気を付けたいポイントを紹介します

日商簿記3級 「語群選択・語句記入」問題で気を付けたいポイントを紹介します

こんにちは。シーナと申します。

「日商簿記2級」の受験を目指している私が、復習のために「日商簿記3級」の勉強を始めた時に感じた疑問や勉強したことを纏めていくシリーズです。

今回は、主に第2問や第4問に出題される「語群選択・語句記入」問題で気を付けたいポイントと解き方のコツを紹介します。

2020年3月現在では第141回、第145回、第149回、第154回の日商簿記3級試験に出題されています。

出題頻度は少な目ですが、定期的に出題されるテーマであることが分かります。

どちらかというと難易度は低ですから出題された時には、確実に10点満点をゲットしておきたいですね。

これから日商簿記3級試験を受験するあなたの参考になれば幸いです。

日商簿記3級 「語群選択・語句記入」問題とは?

まずはどのような問題が出題されるのか実際に見てみましょう。

以下は私が受験した第149回の第4問として出題された問題です。

日商簿記3級第149回問題文より引用。

1. 貸倒引当金は受取手形や売掛金に対する( 1 )勘定である。

2. 買掛金元帳は、仕入先ごとの買掛金の増減を記録する( 2 )である。

3. 建物の修繕によってその機能が向上し価値が増加した場合、( 3 )勘定で処理する。

4. 3伝票制を採用している場合、入金伝票と出金伝票の他に、通常( 4 )伝票が用いられる。

5. 商品有高帳の払出欄の単価欄には商品の( 5 )が記入される。

出典:日商簿記3級第149回簿記検定試験問題用紙

 

1から5の空欄部分に該当する語句を語群から選ぶわけです。

(第149回では12個の語句が用意されていました。)

この語群選択系の問題は、簿記の基礎的な知識(理論)を問う問題です。

知らないと答えられませんが、知っていればすぐに分かる問題です。

とはいえ、大抵の場合※には語群から選ぶ訳です。

※後述しますが語群が用意されないケースもあります。

それらしい語句を選べば、もしくは簿記を理解していれば0点になることは少ないと思います。

配点は通常は10点満点(各2点×5)です。

まれに他の問題との兼ね合いで8点もしくは12点になることもあります。

日商簿記3級の出題構成などは以下の記事に纏めています。

www.inside-shiina.com

ちなみに先ほどの各問題の答えは、以下の通りです。

(実際の第149回試験の場合は、語句ではなく対応する記号で解答しました。)

1:評価

これは簿記の専門用語ですから本当にそういうものだと知らないと解けない問題ですね。

貸方、借方が逆になる勘定(マイナス勘定)のことを評価勘定とも言います。

勘定科目については、以下の記事に纏めています。他の評価勘定も分かりますよ。

www.inside-shiina.com

2:補助簿

補助簿については、以下の記事に纏めています。

www.inside-shiina.com

3:建物

こちらは「資本的支出」、「収益的支出」の理解を確認する問題ですね。

これも知らないと解けない問題です。

ここでの「~的」とは、「対応する」という意味に捉えます。

今回は「資本に対応する支出」ですから「資産」、つまり「建物」勘定となります。

「収益に対応する支出」の場合は「費用」になりますから「修繕費」勘定となります。

単純に修繕しているから修繕費ではないということですね。

4:振替

伝票制については、以下の記事に纏めています。

www.inside-shiina.com

5:原価

商品有高帳については、以下の記事に纏めています。

www.inside-shiina.com

日商簿記3級 「語群選択・語句記入」問題で気を付けたいポイント!

この「語群選択・語句記入」問題で意外とよくある間違いがあります。

それは、問題文で指示された通りに解答しないということです。

今これを見たあなたは、そんなわけが無いだろうと思うことでしょう。

分かります。

でも実際にミスしてしまう人が少なからずいるのですよね。

記号で答えろと言われているのに語句記入したり。

(第1問の仕訳問題の印象があるのか語句で答えがちなようです。)

漢字で答えろと言われているのに記号やひらがなで答えたり。

本番の試験中は、自分でもびっくりするような単純なミスをしがちです。

問題の最初の一文もよく読んで、何を問われていて、何を解答する必要があるのかしっかりと確認してください。

当然ですが、問題文で指示された通りに解答していなければ、内容的に正解していても間違い(0点)になります。

小問単位では部分点もありません。

例えば、記号で答えなければならないのに語句で解答すれば間違いということです。

また漢字の場合は誤字や脱字でも間違いになります。

本当にもったいないですから気を付けてください。

ちなみに、過去の問題では、以下のように指定されていました。

第141回:~適切な語句を漢字で答えなさい。

第145回:~適切な語句を下記の[語群]から選び、ア~クの記号で答えなさい。

第149回:最も適切な語句を下記の[語群]から選び、ア~シの記号で答えなさい。

第154回:最も適切な語句を[語群]から選択し、番号で答えなさい。

 

必ず語群が用意される訳ではなく、記号だったり番号だったりすることが分かると思います。

それと第149回、第154回では最も適切なものとありますから、2番目に適切では間違いになります。

日商簿記3級 「語群選択・語句記入」問題に解き方のコツはある?

さて、他のテーマでも紹介している解き方のコツですが。

真面目に簿記について勉強するしかありません。

はい。

あなたが何を言いたいのかは分かります。

コツって、そういうことじゃないですよね。

でもですね。

正直、他のテーマと違って、「語群選択・語句記入」問題に関してはこれと言ったコツはありません。

簿記に関する基礎的な知識を問われることになるからです。

強いて言うとすると、語群から対になる言葉を探しておくということですね。

これは語群が用意されているケースでしか利用出来ませんが、対になる言葉が語群の中にあれば、どちらかが正解です。

どちらも解答に使用しないということは、語群の数からいってまずありません。

簿記3級はそこまで(完全なダミーを用意するほど)捻ることはまずありませんから安心してください。

また、先ほどの第149回試験を例にすると、1と3は過去問題と同じであり、2,4,5は他のテーマを勉強していれば解ける問題でした。

つまり、過去問題を解くということもやはり有効ということです。

過去問題集のすすめ

過去問題集は必ず解きましょう。

これは、このテーマに限りません。

結局は過去問題を解くことが合格への近道です。

過去問題を解くときは、第5問なら第5問だけを一気に解きます。

そうすると大体の出題パターンが分かりますし、自分がミスするポイントも分かります。

ミスしたポイントは紙に書き出しておくと、自分がよく間違える箇所が分かります。

私は第3問や5問の過去問でよく「約束手形」と「小切手」の仕訳を間違えました。

つい「現金」ではなく「受取手形」に仕訳してしまうのです。

簡単と思った時(さらっと仕訳した時)ほど間違えています。

そのため繰り返しとなりますが、過去問を解いたときに間違えた理由、自分が勘違いしやすい仕訳は紙に書き出しておくことをおすすめします。

そうすると試験当日に試験会場へ向かうときに眺められます。

私は以下のようなものを作っておきました。

一部ですが。汚い字で申し訳ありません。

ブログ公開用に作り直す気力はありませんでした。

日商簿記3級試験メモ帳

おすすめ過去問題集はこれ!

日商簿記3級用の過去問題集はたくさん出ています。

その中で私が実際に利用しておすすめする過去問題集は以下の記事で紹介しています。

www.inside-shiina.com

おすすめする理由は、試験範囲の改定により出題範囲から外れた部分が同レベルの出題範囲内の問題に改編されているからです。

単純に昔の出題範囲のままの(つまりこれから受験する回には出題されない)過去問を解くよりも効率的です。

そして、収録されている問題数が圧倒的に多い(11回分もある)こともおすすめのポイントです。

とはいえ、専門用語や理論を聞かれることもありますから過去問題を解いているだけでは漏れも出てきます。

真面目に勉強というか、簿記について体系立てて基礎的な知識(理論的な部分)も理解する必要があるということですね。

これは独学ではなかなかに厳しいです。

もしもあなたが簿記3級だけの合格を目指している場合は、独学でも十分に達成可能と思います。

合格するだけなら別に満点を取る必要はありませんからね。

そして手前味噌ですが、当ブログの「簿記」カテゴリの記事もなかなかに参考になると(よいなと)思います。

ただ簿記の知識が実務で必要とか、簿記2級以上も目指すという場合は、最初からいわゆる資格スクールの利用を検討した方が効率的と思います。

何事も基礎が分かっていないと応用は出来ません。

あなたの目的次第ですが、詳しくは以下の記事に纏めていますから見てみてください。

独学用のおすすめテキストからおすすめの資格スクールも紹介しています。

www.inside-shiina.com

終わりに

あなたの参考になれば幸いです。

 

それでは、また。

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