こんにちは。シーナと申します。
「日商簿記3級」試験を満点合格した私が、「日商簿記2級」試験に挑戦するため、調べたことや勉強したことを纏めていきたいと考えています。
第1回目である今回は、「日商簿記2級」の試験自体についてです。
何事も相手を知らなければ始まりません。
勉強に使える時間も限られますから効率よく勉強もしたいです。
これから日商簿記2級に挑戦するあなたの参考にもなれば幸いです。
2020年度向けに加筆・修正しました。
※2021年度以降の試験には対応していません。
変更点は以下を確認してください。
- 簿記試験について
- 日商簿記試験について
- 日商簿記2級試験の受験料、事務手数料、試験時間、合格率
- 日商簿記試験(2,3級共通)の試験日について
- 日商簿記2級試験、申込期限の確認
- 日商簿記2級試験当日の持ち物について
- 日商簿記2級試験当日の注意事項(遅刻、トイレなど)
- 日商簿記2級試験の規模感について
- 日商簿記2級試験の方式
- 問題用紙と計算用紙と解答(答案)用紙
- 日商簿記2級の出題構成と配点
- 合格基準(合格点)
- 日商簿記2級の合格に必要な勉強時間
- 日商簿記2級資格の有用性(就職、転職、進学)について
- 日商簿記2級は独学よりも通信講座の利用を検討したい
- どうしても独学で挑戦したい!というあなたのために
- 終わりに
- 関連記事です。
簿記試験について
単に簿記と言えば「日商簿記」
一般的に「簿記」と言えば、日本商工会議所が主催する「日商簿記」のことを指します。
他にも公益財団法人全国商業高等学校協会が主催する「全商簿記実務検定」を略した「全商簿記」と公益社団法人全国経理教育協会が主催する「全経簿記」があります。
大まかな区分け
「全商簿記」は商業高校の学生向けです。
「全経簿記」は「日商簿記」と同じで、社会人や普通?の学生向けです。
私は最初に調べて出てきた知名度の高い「日商簿記」を勉強することにしました。
日商簿記試験について
初めてだとちょっと分かりにくいですが、各地にある商工会議所が個別に実施しています。
商工会議所は全国各地に多数あります(東京都だけでも8つもあります)。
そのため、基本的にはあなたが住んでいる近くの商工会議所に試験を申し込むことになります。
試験内容や試験日時はもちろん同じですが、申込期限や結果の公開時期などが微妙に異なりますので注意が必要です。
日商簿記2級試験の受験料、事務手数料、試験時間、合格率
- 受験料:4,720円(税込)※第153回から
- 事務手数料:550円(税込)※第153回から
- 試験時間:2時間(13:30-15:30頃)
- 合格率:15.6%(第149回試験)
第150回試験の合格率は14.7%、第151回は12.7%でした。
直近5回の平均合格率は21.7%ですので、ここ3回(第152回~154回)は合格率が上がっています。
ちなみに日商簿記3級の合格率は大体40%ぐらいです。
難易度はかなり高くなっていることがわかります。
さて、受験するには、受験料と事務手数料が必要になります。
トータル5,270円(税込)です。
※2019年11月の第153回からは消費税増税のため受験料と事務手数料が高くなります。
※合計で100円高くなり、5,270円になっています。
後日追記:第152回の合格率は、25.4%でした。
第151回のあれこれで、ちょっとは空気を読んだのでしょうか。
後日追記:そんなことはなかったようです。
第153回の合格率は、20%台になるのではと言われています。
後日追記:第153回の合格率は、27.1%でした。
やはり連結会計以外は普通だったということが大きかったようです。
日商簿記試験(2,3級共通)の試験日について
毎年3回開催されています。
- 6月の第2日曜日
- 11月の第3日曜日
- 2月の第4日曜日
※1級は6月と11月の年2回です。2月には試験はありません。
※2021年2月に限り、1級の試験も実施されます。
※2020年12月から簿記2級と3級はネット試験が開始されています。
詳細は、以下の記事で紹介しています。
日商簿記2級試験、申込期限の確認
受験エリアが「東京都23区内」及び「横浜市内」の場合、直近では以下になります。
個人の場合です。
第152回 :2019年3月26日(火) 10:00 ~ 2019年4月26日(金) 18:00
第153回 :2019年9月3日(火) 10:00 ~ 2019年10月4日(金) 18:00
第154回 :2019年12月10日(火) 10:00 ~ 2020年1月10日(金) 18:00
第155回 :2020年3月31日(火) 10:00 ~ 2020年5月1日(金) 18:00
※新型コロナウイルスに伴う感染症の拡大防止と会場確保が困難等の理由により、各商工会議所で第155回の簿記検定試験が中止となっています。
第156回 :2020年9月1日(火) 10:00 ~ 2020年10月2日(金) 18:00
※2020年7月現在では、予定通り開催される方向のようです。
第157回 :2020年12月15日(火) 10:00 ~ 2021年1月15日(金) 18:00
大体、試験日の2ヶ月前ぐらいからになります。
第156回と同様に受験者数の制限のため定員制や受講できる地域が制限されるかもしれません。
必ずあなたの対象の商工会議所のサイトで確認してください。
以下のサイトでご自身の近くにある商工会議所を確認することが出来ます。
受験エリアが「東京都23区内」及び「横浜市内」の場合は、以下から申し込みを行います。
商工会議所によって、申し込み期間も微妙に異なりますので注意してください。
日商簿記2級試験当日の持ち物について
以下が必要です。
- 受験票
- 顔写真付き身分証明書(免許証やパスポートなど)
- 鉛筆 or シャープペンシル(黒のHBかB)2本(芯も忘れずに)
- 消しゴム2個(角のある新品(1つ数十円)を用意しましょう)
- 電卓(関数電卓・プログラム機能付きは不可)or そろばん
HS-1220TUGがおすすめです。理由はこちらの記事を参照のこと。 - 腕時計(試験会場に時計は無いと思ってください)
おすすめの格安腕時計はこちらの記事で紹介しています。 - お金(なにかあっても安心です)
受験票(郵便はがき)は試験当日持参するのを忘れても申し出れば何とかなるようです。
忘れないことが重要ですが、受験番号はスマホ等にメモしておきましょう。
試験中、机の上には飲み物などは出しておけません。
出せるのは上記のみ(お金以外)です。
日商簿記2級試験当日の注意事項(遅刻、トイレなど)
試験当日の注意事項は以下の記事で紹介しています。
簿記3級の時の情報ですが、簿記2級でも(試験開始時間以外は)同じです。
日商簿記2級試験の規模感について
全国では大体4~5万人程の実受験者がいる大規模な試験です。
受験者層はまさに老若男女。
実に幅広い年代の人たちがいました(3級受験時に確認)。
私は会場が都内の某大学でしたが、当日駅を降りたら、ものすごい数の受験者(明らかにそれと分かります)が列になって会場方向に向かっているのを見て驚いてしまいました。
大学を丸ごと貸し切る感じです。
通信講座や予備校(という言い方でよいのですかね?)の人たちも大量にいて、いろいろ広告を渡してきます。
さすがに簿記以外の試験の受験者もいるための人数だったのですが、簿記試験だけでもそれなりの数がいて、立会人も3,4名はいる、かなり本格的な試験です。
初めての場所での方向感覚には逆に自信のある私は、試験会場が分からなくて迷うのではないかと少し懸念していたのですが、そんな心配は不要でした。
ちなみに試験が終わると帰り道で予備校の人たちが解答速報という形(しかも意外にしっかりした体裁のもの)で各試験の解答を無料で配っています。
早すぎない?と思いますが、すぐにおおまかに合否が分かるのはよいですね。
日商簿記2級試験の方式
記述式です。
漢字の誤字、脱字、略字も間違いになります。
数字も読みにくかったり、省略すると間違いになります。
この点については、以下の記事で紹介しています。
特に社会人歴の長い人ほど、注意が必要です。
普段文字を書き慣れていないと、勘定科目の漢字はびっくりするぐらい書けません。
なんとなくでは、間違いになります。
勉強中から試験で使用するシャーペンを使用して、とにかく文字を書きましょう。
問題用紙と計算用紙と解答(答案)用紙
問題用紙
調べる限りでは、2枚2つ折りです。見開きで6ページあります。
持ち帰りできます。
計算用紙
両面白紙(A4サイズ)の紙が1枚配布されます。
こちらも持ち帰りできます。
小さく書くと数字などを読み間違えたりしますので、ゆったり大きく使いましょう。
解答(答案)用紙
以下は、3級の場合ですが、2級でも同様と考えられます。
雑誌の付録のようになっています。
切り取り線を切り取って、A4サイズ4~5枚(表紙を含む)に分解します。
最後に表紙も回収されます。
表紙には受験番号、他には受験番号、名前、生年月日を記入します。
試験終了時に立会人が1枚づつ回収していきます。
これが結構な時間が掛かっていました。
なお、単に対象人数が少なかった(1名)からなのか、必ずそのような対応をしてくれるものなのか分かりませんが、表紙に受験番号を記載していなかった人がいたらしく、立会人がその人のところに持って行って記入させていました。
意外と表紙は記入漏れがあるようですので、気を付けてください。
日商簿記2級の出題構成と配点
出題の構成は決まっていて、毎回5問出題されます。
第1問から第3問までが商業簿記、第4問と第5問が工業簿記です。
日商簿記3級とは異なり、配点は均一(各20点)です。
第1問以外はいずれも部分点があります。
第1問:仕訳問題が5つ出題されます(1つ4点で合計20点)
勘定科目は問題文に列挙されています。
必ず指定された勘定科目を使用しましょう。
そんなことは当たり前だと思うと思います。
しかし、実際に指定された勘定科目を使用していないため間違いになる受験者が多数いると商工会議所が講評内で述べています。
真面目に勉強して自然と勘定科目が頭に思い浮かぶ人ほど陥りやすいミスです。
気を付けましょう。
第2問:個別論点を問う問題が出題されます(20点)
特に決まった(頻度が高い)論点というものはありません。
そのため難易度の差が大きい問題です。
論点としては、例えば
伝票会計・仕訳日計表の作成
銀行勘定調整表
株主資本等変動計算書
有価証券や商品売買の一連の処理
といったものが出題されます。
第150回は、固定資産の一連の取引、連結修正仕訳が出題されています。
第151回は、株主資本等変動計算書が出題されています。
第152回は、銀行勘定調整表が出題されました。
第153回は、理論の空欄選択が出題されました。
第154回は、商品売買の一連の処理が出題されました。
第155回は、開催中止になりました。
第156回は、有価証券が出題されました。
直近の(そして現行体制最後の)第157回は、リース取引がなぜか出題されました。
なお、配点は2点×10箇所で20点と言われています。
(商工会議所は配点や配点箇所を公開していません。)
第3問:精算表もしくは財務諸表(20点)
日商簿記3級の第5問でも出題されましたね。
その他に最近では連結会計や本支店会計が出題されました。
第150回は財務諸表の貸借対照表が出題されています。
第151回は、議論を生んだ連結会計(の清算表)が出題されています。
第152回は、貸借対照表(税効果会計あり)が出題されました。
第153回は、超難問の連結会計(の清算表)がまた出題されました。
第154回は、損益計算書が出題されました。
第155回は、開催中止になりました。
第156回は、連結会計(の財務諸表)が出題されました。
直近の(そして現行体制最後の)第157回は、損益計算書が出題されました。
第2問と第3問は時間が掛かる問題が多いです。
ただ、どちらかが難しいともう片方が簡単になることが多いというように難易度の調整が入りやすいようです。
第2問と同様、配点は2点×10箇所で20点と言われています。
第4問:工業簿記の仕訳や勘定記入が主に出題されます(20点)
テーマとしては、
費目別計算
部門別計算
個別原価計算
標準原価計算
本社工場会計
が出題されます。
第150回は、費目別計算が出題されています。
第151回は、部門別計算が出題されています。
第152回は、部門別計算がまた出題されました。
第153回は、本社工場会計が出題されました。
第154回は、費目別計算、個別原価計算が出題されました。
第155回は、開催中止になりました。
第156回は、費目別計算が出題されました。
直近の(そして現行体制最後の)第157回は、費目別計算、個別原価計算が出題されました。
配点は4点×5箇所で20点と言われています。
第5問:原価計算(20点)
テーマとしては、
総合原価計算
標準原価計算
直接原価計算
CVP分析(いわゆる損益分岐点分析)
が出題されます。
第150回は、CVP(Cost Volume Profit)分析が出題されています。
第151回は、等級別総合原価計算が出題されています。
第152回は、標準原価計算が出題されました。
第153回は、組別総合原価計算が出題されました。
第154回は、単純総合原価計算(仕損と原料追加投入)が出題されました。
第155回は、開催中止になりました。
第156回は、直接原価計算、CVP分析が出題されました。
直近の(そして現行体制最後の)第157回は、標準原価計算が出題されました。
配点は4点×5箇所で20点と言われています。
合格基準(合格点)
100点満点中70点以上で合格です。
どうやら日商簿記2級では、
工業簿記を制するものが、簿記2級を制する
ようです。
工業簿記で点数を取れた人は95%合格するというデータもあるようです。
昔とは異なり、最近では出題の難易度から
工業簿記を完璧にして、
商業簿記の各問題で点数を半分以上づつ拾って合格する
という基本戦略が必要です。
要は
工業簿記はお約束が多く点数が取りやすい、
商業簿記は幅が広くて絞り込めない
と、複数の通信講座の無料講座で説明されていました。
試験のプロ達が言っている訳ですから、素直に従っておきたいですね。
そのため、まずは工業簿記から勉強を始めることがおすすめです。
初めての分野でもありますし、原価計算は仕事でも役立ちますからね。
商業簿記は簿記3級からの延長ですから、馴染みがあります。
具体的な戦略は別記事で纏める予定です。
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日商簿記2級の合格に必要な勉強時間
簿記知識0から簿記2級に合格するには
200時間から300時間ぐらい
必要と言われています。
簿記3級経験者であれば、
150時間から250時間ぐらい
必要と言われています。
私は、日商簿記3級(第149回を受験)では、大体80時間ぐらい勉強しました。
日商簿記2級では、
2倍から3倍必要ということですね。
当時、勉強のペースとしては、
仕事のある平日は通勤中や半身浴中にほぼ毎日合計で約1時間、
休日は1日約2~3時間は勉強に費やしました。
それだけかと思われるかもしれませんが、仕事をしながらですと、かなり頑張った方だと思います。
期間的には約2ヶ月でした。
微妙に計算が合わないのは、5月の大型連休は当初の意気込みとは違い、旅行に行ったりして遊び呆けたからです・・・・・・。
ということは、簿記2級試験に置き換えると、
同じペースで勉強すると約4ヶ月から6ヶ月掛かることになります。
現実的にはそんなに長くはやっていられませんから、何とか1日の勉強時間を確保する必要があります。
ちなみにこれは通信講座を利用して効率的に勉強した場合です。
独学の場合はさらに時間が掛かるでしょう。
日商簿記2級資格の有用性(就職、転職、進学)について
簿記試験は就職や転職に有利という話を目にしました。
確かにそうだと思います。
簿記の知識がある(資格を保有している)ということは、会社のお金の流れが分かる(コストを意識できる下地のある)人材だと会社側は分かりやすく判断できます。
(分かりやすくという点が重要です。要は上司に説明しやすいということです。)
他の条件が同じであれば、あなたの評価が高くなります。
ただ、簿記2級の取得を最大限に有効活用するには、
経理(や総務)以外を希望職種にした方が、
他の志望者との差別化になり有利になると思います。
経理では持っているのが当たり前になってしまって、差別化にならない可能性があります。
要するに希少性ということです。
なお、私が勤める会社でも日商簿記2級資格は部門(職種)や勤務年月に関係なく奨励金の対象となっています。
(自分が簿記資格を取得するまで全く知りませんでした。)
それだけ会社は、数字が分かる社員を評価するのです。
ちなみに簿記3級の場合は、評価されるのは(私の会社では)2年目までです。
逆に言えば、それまでは簿記3級も評価対象ということです。
どんどん履歴書に書きましょう。
面接のときのテクニック
もし面接のときに簿記の資格取得の話をするのであれば、未来形にしましょう。
面談や面接をする側からすると過去形の話をされても
はぁ、そうなんだ。
で終わってしまいます。
それで?
どうするの?
と思ってしまいます。
その点を聞いてくれればまだよいですが、別に聞く必要がなければわざわざ聞きません。
面倒ですからね。
そのため、自分から話をしましょう。
こんなに頑張って取得しました
ではなく、
その経験を活かして、仕事にどう活用するか。
活用したいと考えているか。
という、未来形にしましょう。
完全に嘘だと問題ですが、未来の話ですので、多少盛っても大丈夫です。
商工会議所のサイトにも例が載っています。
このまま丸コピは絶対にNGですが、方向性の参考にはなると思います。
日商簿記2級は大学進学にも使える
簿記2級ともなると大学進学に有利です。
全国78大学が大学入試で優遇しています。
商工会議所のサイトで一覧を確認出来ます。
こういう方法もあったのですね。
情報は知っているかどうかが本当に重要です。
日商簿記2級は独学よりも通信講座の利用を検討したい
正直、私は日商簿記2級に関しては、独学は厳しいと感じています。
日商簿記3級とは難易度、ボリューム共に桁違いです。
私のような特殊な例を除いて、通常日商簿記2級を取得する理由は仕事に活かすためと思います。
特に実際に仕事のために資格を取得しようと考えている場合、現場では資格を持っていることよりも基本的な部分、考え方を理解している方が重要視されます。
どうしても独学は理解が不十分なまま抜けが出たりしてしまいますから通信講座を利用して基礎を固めるのが一番効率的と思います。
私シーナの圧倒的なおすすめは、ネットスクール です。
ここが一番コスパがよいです。
私もここを選んでいます。
WEB での学習が基本ですからスマホ学習でスキマ時間を活用出来ます。
もちろん再生速度変更で時間短縮も可能。
音声のみにすることも出来ます。
ちょっとした利便性が、継続できるかどうかを(合格するかしないか)を別けたりするのですよね。
それに日商簿記2級の標準コース(税込40,200円)を申し込むと無料で3級の基本講義も受講することが出来ます。
3級を独学で勉強した人も再度基礎を固めることが出来ます。
教材のクオリティは間違いありませんし、一番重要な講師もネットスクール の代表者である桑原氏が担当しています。
雇われ講師にはない圧倒的な熱量で優しく丁寧に教えてくれますよ。
通信講座での講師の当り外れが気になるあなたは、一度覗いて見てはいかがでしょうか。
ネット試験向けの講座も(2級、3級共に)開始されていますよ。
おすすめです。
ちなみにネットスクールの日商簿記2級標準コースは、一般教育訓練給付金制度の対象コースとなっています。
一般教育訓練給付金制度とは、簡単に言うと仕事をしている人が所定の手続きをして要件を満たせば、受講料の20%(今回で言えば約8,000円)が国からキャッシュバックされる制度です。
詳しくはネットスクール のサイトに説明があります。
ただ正直なかなか大変な条件です。
実際に利用出来る人(利用しようと思える人)は限られると思いますが、こういう制度もあるということで参考にしてみてください。
どうしても独学で挑戦したい!というあなたのために
おすすめテキスト&問題集も纏めました。
商業簿記も工業簿記も大手資格スクールTACが出版している「スッキリわかる」シリーズがおすすめです。
商業簿記と工業簿記ともに、非常に分かり易く解説されていて、大人気のシリーズです。
ネット試験にも対応しています。
以下が商業簿記用です。
以下が工業簿記用です。
Amazonなら「試し読み」で内容を確認出来ますから事前にチェックしてみてください。
なお、過去問題集はネットスクール出版のものが圧倒的におすすめです。
もちろんネット試験にも対応していますよ。
「過去問題集は、過去に出題された問題を纏めただけなのだから、どれも一緒。
収録されている問題数が多いものを選べばよいのではないか。」
と思われるのではないでしょうか。
まあおすすめしている過去問題集は問題数も圧倒的に多い(11回分)のですが(^^
実際には以下の点を考慮する必要があります。
それは出題範囲の改定です。
おすすめしている過去問題集は、この出題範囲の改定に対応しています。
過去問題の中には、最新の簿記試験では出題範囲から外れているテーマが多く含まれています。
過去にさかのぼればさかのぼるほど、その影響が大きくなります(何度も改定されますからね)。
従って、この点が考慮されていないままの過去問題を解くと、あなたが受験するときには出題されない問題を解くことになり、効率的に勉強できない可能性が高いです。
(あくまで試験対策の観点です。簿記自体を学ぶのであれば意味はあるとは思います。)
おすすめしている前述の過去問題集は、この辺が考慮されています。
出題されないテーマは、現在の出題範囲のテーマの(同程度の難易度の)問題に置き換えられています。
そのため効率的に勉強することが可能になっています。
そのうえで、ボリュームも満点です。
11回分も収録されています。
ここまで収録されている過去問題集はなかなかありません。
選んで間違いない過去問題集です。
ネット試験にも対応しています。
終わりに
次回以降で、具体的な攻略方法について纏めていきたいと思います。
仕事や育児、学校に通いながら簿記の勉強時間を確保することは難しいと思います。
しかし、企業で求められる知識であることは間違いありません。
私もそこそこ年齢を重ねており、評価する側にもいるため分かります。
確実に持っていない人間とは評価が変わります。
苦しい時、止めたい時もあると思います。
でも挑戦すれば、きっとあなたの力になりますよ。
一緒に頑張りましょう。
それでは、また。
関連記事です。
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簿記2級でも(簿記1級まで)使えます。
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