インサイド シーナ

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【無料】USBメモリから起動してパソコン(PC)のデータ消去!やり方は!【フリーソフトで簡単】

【無料】USBメモリから起動してパソコン(PC)のデータ消去!やり方は!【フリーソフトで簡単】

こんにちは。シーナと申します。

今回は不要になったパソコン(PC)を廃棄・回収して貰う前に自分でHDDのデータ消去をするための具体的なやり方を紹介します。

USBメモリからパソコンを起動して、無料のフリーソフト(DESTROY)で、HDDのデータ消去をするまでの流れを具体的に画像付きで説明します。

 

「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを」

 

はい(^^

そういうことで諸事情により、長年押し入れの奥底に封印していた大切に保管していたノートパソコン(Windows 7)を思い切って処分(リサイクル)することにしまして。

パソコン(PC)を廃棄・処分する際に一番気になるものがHDD内のデータですよね(断言)。

普通にファイルを削除したり、ドライブをフォーマットしてもデータは復元できてしまいます。

この問題・懸念が無ければ、問題の先送りをせずに、もっと早く廃棄していたことでしょう。

基本的にきちんとしたメーカーや自治体が提携している回収業者に処分(リサイクル)を任せれば、HDDは物理的に破壊されます。

そのため、個人利用の場合はそこまでHDD内のデータの流出や漏えいを気にする必要はないでしょう。

でもねぇ。

過去のニュース等を見ている身からすると何があるか分かりませんから、やっぱり気になりますよね。

見られて困るようなデータは無い!

と断言できる人は極少数でしょう。

若気の至り云々は1割冗談だとしてもパスワードやクレジットカードの情報も入っていますし。

データ消去を回収業者に頼むとお金が掛かりますから出来れば自分でしっかりとデータ消去をしておきたいところです。

自分でデータ消去をしてから手放せば安心感が違います。

 

ということで今回は、不要になったパソコン(PC)を廃棄・回収して貰う前に自分でHDDのデータ消去をするための具体的なやり方を紹介します。

USBメモリからパソコンを起動して、無料のフリーソフト(DESTROY)で、HDDのデータ消去をするまでの流れを具体的に画像付きで説明します。

物理的に必要なものはUSBメモリだけです(容量は1MBも使いません)。

手順は分かってしまえば非常に簡単です。

自分でパソコン(PC)のデータ消去を考えているあなたの参考になれば幸いです。

はじめに

まず、今回紹介するパソコン(PC)のデータ消去のやり方は、パソコンが正常に起動することが前提となります。

Windows OS が起動する必要はありません。

BIOS画面が起動して、HDDを認識する状態であれば大丈夫です。

パソコンがそもそも起動しない場合は、HDDだけ取り出して別のパソコンに接続するか、取り出したHDDを物理的に破壊するかになります。

HDD自体が壊れている場合は物理的に破壊するしかありません(HDDがパソコンで読み込めない状態でもデータの復元は可能な場合があります)。

物理的に破壊する場合、自分で行うのは工具が無いとハードルが高いですね。

このためだけに工具を用意するのもコスパが悪いですし、怪我をする危険もあります。

そういう場合は例えば、ビックカメラではHDDを持ち込むと目の前で物理的に破壊してくれるサービス(有償)がありますから利用してみてもよいと思います。

税込1,020円からです(2022年7月現在)。

私も昔デスクトップのパソコンから取り出した古いHDDだけを持っているため、今度利用しようかなと思っています。

それほど場所を取らないため、ずっと持っていたのですよね。

でも40代になり、今後は何があるか分かりませんから処分できるときにしておいた方がよいだろうと思っています。

後日追記:利用してみました。

www.inside-shiina.com

ただ起動しないパソコンが、ノートパソコンの場合は、HDDだけ取り出すのもハードルが高いですね。

実は2台ほど起動しないノートパソコンを持っている私シーナ(40年以上生きていると台数も多い訳です)。

こちらは自治体が提携している回収業者であるリネットジャパンに任せることにしました。

データ消去を依頼しなければパソコンの回収は無料なのですが、データ消去を明示的に依頼する場合(依頼しなくても最終的には物理的に破壊されるはずですからエビデンスを残したいという安心料ですね)は1台当り税込3,300円掛かります(2022年7月現在)。

本当に大丈夫かなと後で悶々とするぐらいなら払ってしまって安心したいですよ。

ということで私は利用しました(多分後で記事にすると思います)。

参考リンク:【国認定】不用PCの宅配便回収<リネットジャパン>  

とは言え、起動するパソコンであれば自分でデータ消去が簡単に出来る訳です。

そうすれば1台当り、税込3,300円が浮くわけで。

やらない理由があるのだろうか。

いや、無い。

ということで、前提を踏まえて本題です。

【無料】USBメモリから起動してパソコン(PC)のデータ消去!やり方は!【フリーソフトで簡単】

今回紹介するパソコン(PC)のデータ消去に必要なものは以下の3点です。

  1. フリーソフトのDESTROY
  2. フリーソフトのRufus
  3. USBメモリ

フリーのデータ消去ソフトである「DESTROY」は本来CDから起動させるのですが、CDドライブが付いていないパソコンも多いと思います。

わざわざCD-RメディアやCDドライブを用意するのも面倒ですよね。

そのためRufus(ルーファス)を利用してUSBメモリから起動させることにしています。

物理的に必要なものはUSBメモリだけですね。

必要な容量は1MB未満になりますから、数GBあるようなUSBメモリを用意する必要はありません。

お手元にあるUSBメモリでよいと思いますよ。

私は昔何かで貰った約500MBのUSBメモリを使用しました。

令和の現在ではもうゴミ使い道も限られるサイズですよね。

注意

USBメモリは一旦フォーマットされるため、データは消去されます。必要なデータがUSBメモリ内にもしあれば事前に別の場所に移動させておきましょう。

それでは前置きが長くなりましたが、以降から具体的な手順を説明します。

ちなみに準備は10分程度で終わります。

しかし、データ消去自体には数時間単位で時間が掛かります(私は3時間30分程度掛かりました)

そのため、ある程度時間のある時に実施することをおすすめします。

ステップ1:データ消去ソフト「DESTROY」のダウンロード!

Point

ステップ1と2はデータ消去をする対象のパソコン(PC)ではなく、現在利用している Windows PC で行います。

まずはデータ消去ソフト「DESTROY」を作者のサイトからダウンロードします。

なお、「DESTROY」は家庭での個人利用のみフリーソフトとして(無料で)利用出来ます。

もしもあなたが企業などで業務利用を考えている場合は、ライセンス契約が必要になります。

DESTROY については、窓の杜の以下のページを参照してください。

参考リンク:窓の杜 - 【REVIEW】CD起動でハードディスクのデータを完全に抹消できるフリーソフト「DESTROY」  

 

それでは「DESTROY」をダウンロードしましょう。

ダウンロードサイトは以下になります。

参考リンク:http://wista.jp/DOSTOOLS.htm  

2022年7月1日現在、バージョンは3.22ですね。

上記から「DESTROY Ver.3.22」の「desty322.zip」をダウンロードします。

「desty322.zip」を解凍するといくつかファイルがありますが、今回必要なファイルは「DESTROY.COM」だけです。

destroy データ消去 USB

この「DESTROY.COM」を次で用意するUSBメモリ内にコピーします。

ステップ2:無料のRufusでパソコン起動用USBメモリを準備!

次にUSBメモリからパソコンを起動して、データ消去ソフト「DESTROY」を利用できるようにします。

まずは起動可能なUSBメモリを作成するためのフリーソフト「Rufus(ルーファス)」をダウンロードします。

オープンソースのソフトですから無料で利用出来ますよ。

公式サイトからでもよいと思いますが、お馴染みの「窓の杜」からダウンロードするのが安心かと思います。

参考リンク:「Rufus」ブート可能なISOイメージファイルをもとにブータブルUSBメモリを簡単に作成 - 窓の杜  

ストアアプリ版でない方をダウンロードしてください。

2022年7月1日現在、バージョンは3.19ですね。

ダウンロードされるファイルは「rufus-3.19.exe」です。

このファイル単体で動作するソフトですからインストール等は不要です。

ご利用中のパソコン(Windows PC)に準備したUSBメモリを挿し込んでから「rufus-3.19.exe」をダブルクリックします。

ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら「はい」をクリックします。

「Rufus(ルーファス)」が起動します。

デバイスに挿し込んだUSBメモリが表示されていることを確認して、ブートの種類をFreeDOSに変更します。

その他はデフォルトのままで大丈夫です。

バージョンによって多少文言が異なると思いますが、適時読み替えてください。

最後に「スタート」ボタンをクリックします。

ステップ2:起動用USBメモリの用意1

確認メッセージが表示されます。

繰り返しとなりますが、対象デバイスが間違いないことと、中身のデータが消えても問題ないことを確認してから「OK」をクリックします。

USBメモリがフォーマットされます。

ステップ2:起動用USBメモリの用意2

数秒待つと処理が完了します。

USBメモリ内には以下のフォルダとファイルが出来ていると思います。

ステップ2:起動用USBメモリの用意3

ここにステップ1で用意した「DESTROY.COM」ファイルをコピーします。

ステップ2:起動用USBメモリの用意4

以上でパソコンをUSBメモリで起動してデータ消去するための準備は完了です。

USBメモリをパソコンから安全に取り外しておきましょう。

Point

詳しくは後述しますが、ターゲットシステムに「BIOS(もしくはUEFI-CSM)」とある通り、このUSBメモリで起動できるパソコンはBIOS(もしくはUEFI-CSM)環境のみです。比較的新しいパソコンで採用されているUEFI環境の場合はパソコンの方で一手間加える必要があります。

ステップ3:起動用USBメモリを使ってパソコン(PC)のデータ消去実施!

注意

ステップ3を実施することでパソコン内のデータが消去されます。専用ソフトを利用してもデータの復元が非常に難しい状態となります(それを目的にするため当たり前ですが)。最後に本当にデータ消去しても問題ないか確認してくださいね。

最後にステップ2で作成したUSBメモリを使用してパソコンのHDDのデータ消去をします。

ここからはデータ消去をする対象のパソコンによって、細かい手順や文言が異なります。

そのため大まかな流れを説明しますので適時読み替えてください。

画像は私のノートパソコン(Lenovo ThinkPad)の場合です。

それではパソコンのデータ消去をしましょう。

まず、ステップ2で作成したUSBメモリを対象のパソコンに差し込みます。

次に、パソコンの電源を入れて、すぐに(メーカーのロゴが出ている間に)「F12」キーを連打してブートメニューを呼び出します。

Point

私のノートパソコン(Lenovo ThinkPad)は「F12」キーでした。あなたのパソコンは「F10」キーかもしれませんし、「F1」キーかもしれません。ご利用のパソコン名とブートメニュー等のキーワードでググってみてください。

起動デバイスとして、USBメモリを選択します。

※ここでうまく認識しない場合は後述する補足を参照してみてください。

パソコン(PC)のデータ消去実施 ブートメニュー

少し待つと以下のような黒背景に白文字で入力を待つ画面になります。

DESTROYでパソコン(PC)のデータ消去実施1

データ消去ソフト(DESTROY)を起動するため、destroy.comと入力してエンターキーを押します。

「d」キーを押して、「TAB」キーを押すと自動的に入力補完されますよ。

DESTROYでパソコン(PC)のデータ消去実施2

ここまで来れば、後は通常のDESTROYの使い方と同じです。

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補足:Rufus で作成したUSBメモリでパソコンが起動しない時はUEFI環境かも!

作成した起動用のUSBメモリでパソコンを起動出来ない(USBメモリを選択・認識出来ない)場合は、あなたのパソコンはUEFI環境である可能性が高いです(比較的新しいパソコンに多いです)。

ちょっと面倒ですが、もう一手間掛ける必要があります。

UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)とはBIOSの後継規格でパソコンのマザーボードに組み込まれているハードウェアの制御用プログラムです。

前述の通り、Rufusで起動用のUSBメモリを作成する際に指定したブートの種類の「FreeDOS」は「BIOS(もしくはUEFI-CSM)」環境にしか対応していません。

UEFI-CSMとはUEFI環境でBIOS環境にするための下位互換モードみたいなものです。

そのためUEFI環境の場合は、まずはUEFI-CSMを有効にする必要があります。

この方法というか設定する際の設定値の表示はパソコンによって様々です。

基本的には所謂BIOS画面(正確にはUEFI画面)で以下の2点の両方もしくはいずれかを行います。

・レガシーブート、CSMの有効化

・セキュアブートの無効化

参考までにHPの場合です。

参考リンク:Desktop PC シリーズ - BIOS の設定で Legacy Support を有効に変更するには | HP®カスタマーサポート  

大抵の場合、パソコンが起動した直後に「F2」キーか「F1」キーを連打することで設定画面に入れます。

詳しくはご利用のパソコン名とセキュアブートやCSM等のキーワードでググってみてください。

多分、ここが人(パソコン)によってやり方が異なるため一番のハードルだと思いますね。

ここで何時間も悩むぐらいならお金を払ってリネットジャパンに任せてしまうのもありですよ。

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ステップ4:パソコン(PC)のデータ消去ソフト DESTROY の使い方!

それではデータ消去ソフト(DESTROY)を起動するため、DESTROY.COMと入力してエンターキーを押した後の続きです。

青い背景に白文字画面のデータ消去ソフト(DESTROY)が起動します。

今回は個人利用(personal use)ですから「P」キーを押します。

DESTROYでパソコン(PC)のデータ消去実施3

次にデータ消去をするドライブを選択するため「N」キーを押します。

DESTROYでパソコン(PC)のデータ消去実施4

少し待つとドライブがリストされます。

データ消去対象のドライブの番号のキー(この例では1番)を押します。

ここで認識出来ない場合は、HDDが壊れている可能性があります。

別の手段(物理破壊 or 回収業者に任せる)を検討してください。

DESTROYでパソコン(PC)のデータ消去実施5

次にデータ消去の方式(0~9)を選びます。

数字が大きくなるほど復元が難しくなりますが、データ消去に掛かる時間も劇的に延びます。

安全性と効率性のバランスから通常は3番の「米国国家安全保障局(NSA)の勧告による消去方法」で十分(ほぼ復元は不可能)だと思います。

会社でOA用パソコンのデータ消去をする場合も選ばれることが多い方式だと思います。

NSA推奨の方法では3回データを(乱数を書き、別の乱数を書き、最後に0を)書き込みます。

私は、NSA推奨の方法を選択し、250GBのHDDで約3時間30分掛かりました。

もしも不安なら最後に書き込みが正しく行われたか確認も行う4番を選んでもよいとは思います。

ちなみに4番の「米国国防総省方式(DoD 5220.22-M)」だと同じパソコンで約4時間30分掛かりました。

DESTROYでパソコン(PC)のデータ消去実施6

データ消去の方式(0~9)を選ぶと、ビープ音が鳴り、最後の確認が表示されます。

この後、「y」キーを押すとデータ消去が開始されます。

データ消去作業が完了するまで数時間待つことになります。

問題が無ければ「y」キーを押してください。

DESTROYでパソコン(PC)のデータ消去実施7

データ消去が完了すると以下のような画面になります。

DESTROYでパソコン(PC)のデータ消去実施8

最後に「Disk sanitization complete.」と表示されていることを確認して、任意のキーを押すと最初のDESTROYの画面に戻ります。

DESTROYでパソコン(PC)のデータ消去実施9

「Esc」キーを押すと黒い画面(DOS画面)に戻ります。

パソコンの電源を落としてUSBメモリを抜きます。

以上でデータ消去は完了です。

念のため、再度電源を投入して、パソコンで OS(Windows等)が起動しないことを確認しておきましょう。

お疲れ様でした!

お約束

当ブログに記載した内容は、あくまで私シーナの個人的な見解です。掲載している情報については、細心の注意を払って正確なものを掲載するように心掛けていますが、これらの情報の正確性、完全性を保証するものではありません。当ブログの情報を利用されたことで直接・間接的に生じた如何なる損害に関し一切責任を負うものではありません。くれぐれも自己責任でお願いいたします。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

手順さえ分かってしまえば簡単に無料でパソコンのデータ消去が出来ますね。

もちろんパソコンが起動するという前提ですが。

あまり長いこと放置しているとパソコンは錆びたりして起動しなくなります。

液晶モニタも泡立つような感じで盛り上がって何も表示されなくなります(体験談)。

古くなって使わなくなったパソコンは起動するうちにデータ消去することをおすすめします。

起動しなくなってしまった場合は、お金を払って物理的に破壊して貰うか

参考リンク:HDD破壊サービス利用のためにビックカメラ有楽町店に行ってみた【費用と時間は!】  

身元がしっかりとしている(自治体が提携している)回収業者に任せることになりますよ。

私は起動しないノートパソコンはリネットジャパンに任せました。

参考リンク:【国認定】不用PCの宅配便回収<リネットジャパン>  

 

あなたの参考になれば幸いです。

 

それでは、また。

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