こんにちは。シーナと申します。
今回は私が過去にピロリ菌を除菌した体験記です。
私は保険適用外で除菌治療しました。
ピロリ菌を治療しようとしたきっかけや検査した方法、除菌に掛かった費用等について紹介しています。
ピロリ菌の除菌治療を考えているあなたの参考になれば幸いです。
- ピロリ菌除菌のきっかけ、自覚症状について
- 補足:健康診断の判定基準(ランク)について
- 萎縮性胃炎と診断された問題の健康診断の結果
- 萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)とは
- ヘリコバクター・ピロリ菌とは
- ピロリ菌 感染確認のための検査方法について
- ピロリ菌 除菌・治療方法について
- ピロリ菌は人から感染するのか?
- ピロリ菌の検査から除菌までの費用について(保険適用外の場合)
- ピロリ菌除菌後の健康診断の結果
- 補足:ピロリ菌除菌中の明治プロビオヨーグルト「LG21」について
- 終わりに
- 関連記事です。
ピロリ菌除菌のきっかけ、自覚症状について
会社で受診した定期健康診断がきっかけでした。
2019年現在はすっかり痩せている私ですが、当時はぽっちゃりでした。
それまでもいろいろ健康診断の結果に問題はありつつ、いつものことだと危機感も無く過ごしていました。
しかし、ある年に受診した健康診断の結果で、
「上部消火器」がランクDに。
そして、
「萎縮性胃炎疑い」
という結果が初めてありました。
正直、疑いということで最初はいつものようにスルーしそうになりました。
スルーしなかったのは、コメント欄に
「1年後に内視鏡検査を受けてください」
とあったからです。
自覚症状は一切ありませんでした。
補足:健康診断の判定基準(ランク)について
健康診断結果成績表より。
「A」から「FF」まで9段階で定義されています。
「C」評価までが、ぎりぎり合格(健康)でしょうか。
「E」評価以降は避けたいです。
萎縮性胃炎と診断された問題の健康診断の結果
健康診断結果成績表より。
なかなかの成績です。
当時はいつものことだと感覚がマヒしていましたが、今見ると完全に「肥満」です。
まずいです。
はっきり治療が必要と記載されています。
「E」評価の「脂質異常症」です。
健康診断結果成績表同封のパンフレットより。
しかし、このとき私は「萎縮性胃炎疑い」の方がより気になりました。
初めて自分の診断結果で目にしたからです。
実際は内視鏡検査という点がより気になったからなのですが。
内視鏡検査は辛いという話をよく聞いていました。
内視鏡検査は出来れば避けたい。
そう考えた私は、まずは萎縮性胃炎について調べてみることにしました。
萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)とは
とはいえ、あくまで萎縮性胃炎疑いですから、軽い気持ちで調べました。
そして、ビビりました。
結構、真面目に深刻なものです。
最終的に「胃がん」になる可能性があるとのこと。
以下の「TKクリニック」という名古屋市にある医院のサイトが分かりやすいかと思います。
胃炎と胃がん:胃炎と言われたらどの様に考えるか?ピロリ菌と粘膜萎縮について
これは「疑い」の内に対処が必要そうです。
いろいろ調べたところ、ピロリ菌が原因でも起こるらしいと分かりました。
そして私はピロリ菌の保菌者の条件(後述します)にも該当していそうです。
そのため今度はピロリ菌について調べることにしました。
※ビビりの私が言っても説得力は皆無ですが、内視鏡検査は受けたほうがよいですよ。
※内視鏡検査を受けなくてもよいという主旨の記事ではありません。
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ヘリコバクター・ピロリ菌とは
正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ菌」。
胃の中で生息しています。
かわいらしい名称ですが、「慢性胃炎」や「胃がん」にも繋がる深刻な菌です。
詳しくは「日本消化器病学会」のサイトがおすすめです。
以下は医療関係者向けのQAですが分かり易いです。
「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」に対する除菌治療に関するQ&A一覧|疾患Q&A|医療関係のみなさまへ|日本消化器病学会
水回りの衛生状況が良くなかった昔には感染者が多かったようです。
そのため、いまでも40代以上の保菌率は高い(30%以上)らしいです。
今でも日本人の2,000~3,500万人に感染しているとも言われているようです。
私は田舎育ち(井戸もありました)の40代ですから該当している可能性があると考えました。
ピロリ菌 感染確認のための検査方法について
検査は簡単でした。
内科で検査を受けることが出来ます。
結果が出るのは時間が掛かりますが、検査自体には時間は掛かりません。
ただし、自分から検査を希望する場合、保険適用外となります。
保険内で対応するには、まずは内視鏡検査を受けて胃炎と診断される必要があります(ピロリ菌の検査とは別です)。
内視鏡を避けたいから調べたのに、内視鏡が必要とは・・・・・・。
しかし、保険適用外とはなりますが、検査自体は受けることが出来ます(費用については後述しています)。
検査手法は何種類かあります。
有名なものは、袋に息を吹きかける「尿素呼気試験法」でしょうか。
この手法は面診断となり、一番確実です。
補足:尿素呼気試験法の受け方について
尿素呼気試験法の場合、前日から絶食(水は少量はOK)が必要です。
最初にゼリー飲料みたいな形状の袋に息を吹き込みます。
次に錠剤(私の時は、ユービット錠でした)を水100mlと一緒に飲みます。
5分間、左側を下にして横になります。
次に15分間、座って待ちます。
その後、最初と同様に袋に息を吹き込みます。
以上で完了です。
ピロリ菌検査と結果について
他にも採血や検便も確度が高い方法です。
一方、ピロリ菌の検査としての内視鏡検査もあります。
ただし、内視鏡検査では胃の組織の一部を採取して確認する点診断となるため誤って陰性と診断されてしまうこともあるようです。
ということで、金ならあると嘯きつつ、保険適用外の完全自費で検査(私の場合は採血でした)を受けたところ。
見事に陽性でした。
変な話、安心しましたね。
萎縮性胃炎疑いの原因が分かって。
これで陰性だった場合、いよいよ内視鏡検査だと考えていました。
ピロリ菌 除菌・治療方法について
後は除菌できるかどうかです。
というのも
必ず除菌できるわけではないからです。
この医学の発展した時代に想定外でした。
除菌方法は処方される薬を飲むだけです。
薬は2種類あり、1次除菌で除菌出来なければ、薬を変えて2次除菌と続きます。
1次除菌で約8割、2次除菌で約9割が除菌に成功します。
一応、3次除菌も出来るようですが、(仮に2次除菌まで保険内で対応していても)ここからは完全に保険適用外になります。
除菌の流れは、約1週間毎日薬を飲み、4~8週間後に除菌確認の検査を受けるという感じです。
私は幸い1次除菌後に、除菌確認の検査(この時は尿素呼気試験法でした)をしたところ、
無事ピロリ菌は除菌出来ました。
ピロリ菌は人から感染するのか?
経口感染する可能性は0ではないそうです。
ただし、基本的には免疫力も低く、胃酸分泌も少ない子供時代(乳幼児期)に感染する可能性が最も高く(食べ物を食べさせる時など)、大人になってから感染する可能性は低いようです。
自分はよくても子供に感染させるのは忍びないですよね。
私は地方出身者で水回りの衛生状況もよくはなかった時代に子供時代を過ごしていましたからその時に感染していたのだと思います。
実は、除菌後に実家へ帰省した時、親にピロリ菌の話をしたところ、
「そういえば自分も感染していて除菌した」と言われました・・・・・・。
いやいや。言ってくれよ!
失礼。
同じ環境で生活していたのですから、家族も感染している可能性は高いでしょうに。
なお、一度感染すると自然に(大人になったからといって)除菌されることはありません。
ご心配の場合は、一度確認した方がよいかもしれません。
ピロリ菌の検査から除菌までの費用について(保険適用外の場合)
さて、ピロリ菌の除菌費用についてです。
どれくらい費用が掛かったのか。
都内の内科で保険適用外の場合です。
家計簿アプリのメモを見直して記載しているため、もしかすると抜けがあるかも知れません。
時代や地域、病院によっても価格は違うでしょうから大まかな参考情報としてください。
期間は約2ヶ月ぐらいで計4回、病院に行きました。
金額は税込(8%)です。
初診(採血実施):5,260円
採血結果(1,960円)と1次除菌薬代(6,868円):8,828円
除菌確認検査(呼気):9,100円
除菌確認結果:3,520円
合計:26,708円
こうして改めて見ると結構、掛かりましたね。
とはいえ、これで健康になるのであれば安いものです。
初診の検査が「採血」だったのは検査の簡便性以外に患者の経済的負担を気にしてくれたのかもしれません。
(確か何度もお金が掛かるが本当によいのかという主旨の説明を受けた記憶があります。)
事前に調べて息を吹き掛ける気満々だったため、
「尿素呼気試験法」ではないのですね?
と確認したのですが、「採血」でも十分検出可能と説明を受けました。
(実際に検出されています。)
ただ、じゃあなぜ除菌確認は「尿素呼気試験法」だったのだろうとも思いましたが、はっきり陽性と分かった後は、より確実な方法にしたのでしょう。
(後日追記:一旦、除菌確認後、数年後に再度ピロリ菌検査を希望する場合は、最初から尿素呼気試験法か検便が必要になるそうです。)
結局、最初は自己申告ですからね。
従って、
ピロリ菌の確認だけなら約7,000円ぐらい
で出来たことになります。
1次除菌後も陽性だった場合、2次除菌に進みますので、さらにお金が掛かります。
なお、除菌薬を薬局で処方される際に、薬剤師の方に
「ジェネリック薬もありますけど、どうしますか?」
と聞かれました。
有効成分は一緒なのでしょうから、ジェネリック薬でもよかったのですが。
仮に除菌出来なかった場合、ジェネリック薬だったからかもとは考えたくなかったため、医師に処方された薬にして貰いました。
そのため薬代(6,868円)はもう少し安くなると思います。
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ピロリ菌除菌後の健康診断の結果
除菌後、初の健康診断の結果です。
懸念であった「萎縮性胃炎疑い」の所見が消えています。
「ピロリ菌」治療の結果です。
なお、一度除菌が済むと再度感染する確率は0.2%程度らしいです。
基本的には再感染はしないと考えてよさそうです。
※ピロリ菌に感染しないということであって、胃炎や胃がんにならないということではありません。
ちなみにこの健康診断を受診したのは2017年8月ですから糖質制限開始の4ヶ月後です。
約10kg減量した時点でこれだけ改善しています。
「E」評価の「脂質異常症」も「B」評価の「高LDLコレステロール血症」になっています。
やはり痩せた方がよいですね。
補足:ピロリ菌除菌中の明治プロビオヨーグルト「LG21」について
ピロリ菌の除菌は失敗する可能性があると聞いて、何かできないかと考えました。
どうやら明治プロビオヨーグルト「LG21」がよいらしいと聞き、除菌開始直後から週3,4日ぐらいのペースで食べ続けました。
単純に好みの味でしたので、食べるのは苦になりませんでした。
結果は除菌に成功していますが、果たして「LG21」の効果があったのかは分かりません。
食べなくても除菌には成功していたかもしれません。
ただ、除菌中に週3,4日のペースで食べても除菌にはマイナスにはならないということはお伝えできると思います。
1個当り、糖質は10.9gあります。
当時は糖質制限は実施していませんでしたが、それほど糖質は高くありませんので、除菌中は糖質は気にしなくてよいと思います。
LG21ヨーグルトにはドリンクタイプもありますね。
LG21ヨーグルトについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。
終わりに
あなたの参考になれば幸いです。
それでは、また。
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