こんにちは。シーナと申します。
つなぎ売り。
お得に株主優待をゲットできる素敵な取引方法ですね。
私も2年前から毎年お世話になっています。
一度経験して、正しいやり方を理解してしまえば損失リスクはほぼありません。
でも、これから始めるという場合には、不安があると思います。
私は不安でした。
世の中よいことばかりではありません。
当記事では、予め知っておきたい「つなぎ売り」の注意点を備忘録として纏めました。
あなたの参考にもなれば幸いです。
- 知っておきたい「つなぎ売り」の注意点6選【これから始めるあなたに】
- つなぎ売り(クロス取引)とは
- つなぎ売りの注意点1:タダではない
- つなぎ売りの注意点2:信用取引口座の開設が必要
- つなぎ売りの注意点3:資金は約1.5倍必要
- つなぎ売りの注意点4:資金が拘束される
- つなぎ売りの注意点5:資金効率はよくない
- つなぎ売りの注意点6:全ての銘柄で取引出来る訳ではない
- つなぎ売りの具体的なやり方は?
- 終わりに
- 関連記事です。
知っておきたい「つなぎ売り」の注意点6選【これから始めるあなたに】
つなぎ売りにおける注意点、知っておきたい前提は、以下の6つになります。
これらはどの証券会社でも同じです。
- タダではない
- 信用取引口座の開設が必要
- 資金は約1.5倍必要
- 資金が拘束される
- 資金効率はよくない
- 全ての銘柄で取引出来る訳ではない
これらを踏まえて、つなぎ売りをしてもよいかどうか検討しましょう。
それではもう少し詳しく紹介していきますが、その前にそもそも「つなぎ売り」とは何かを軽く触れておきたいと思います。
つなぎ売り(クロス取引)とは
現物取引の買建(かいだて)と一般信用取引(の短期売り)の売建(うりだて)を同時に保有する(クロスする)ことで株価の変動リスクを抑えながら、株の売買手数料だけで株主優待を得るという証券会社も我々もWin-Winになる素晴らしい手法です。
株主優待という言葉自体は昔から知っていたため、株式投資を本格的に勉強した時に調べたのですが、あくまで株式投資のついでに貰えるからお得感があるのであって、株主優待自体を目的にその企業の株券を普通に保有するということにはあまり魅力を感じませんでした。
潤沢に資金がある訳でもありませんし、数十万円の資金をずっと投資して数千円程度の商品を貰うだけなんて、効率が悪すぎると思ったのです。
しかし、そんな私にぴったりの取引方法がありました。
それが、つなぎ売り(クロス取引とも言います)でした。
でも前述の通り、注意点もあります。
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つなぎ売りの注意点1:タダではない
※上記画像はSBI証券のサイトより引用
つなぎ売りのコスト(手数料)を正しく把握することは重要です。
よく株主優待のタダ取りという言葉を目にしますが、タダではありません。
株の売買手数料は発生します。
手数料はあなたが狙っている銘柄のその時の株価によって変動します。
そのため狙った銘柄をつなぎ売りする際の手数料を踏まえて、それよりもお得な銘柄を選ぶことになります。
タダです!という話は聞かないことをおすすめします。
なお、手数料は証券会社ごとに異なります。
ただ、株主優待取引御三家である「SBI証券」、「カブドットコム証券」そして「楽天証券」であればほぼ横並びです。
この3社ならどこを選んでもよいと思います。
つなぎ売りの注意点2:信用取引口座の開設が必要
売建を持つため、信用取引(レバレッジ取引)が必要になります。
安全なつなぎ売りに利用するのは、逆日歩(ぎゃくひぶ、自分ではコントロールできない想定外のコスト)が発生しない、返済期限が決まっている「一般信用短期売り」です。
信用取引では自分の資金以上の取引が可能になります。
自己資金の約3.3倍までの取引が可能です。
現物取引であれば最悪でも保有株券が紙屑(今どきは電子データですが)になるだけで済みますが、信用取引ではマイナス(負債、借金)になります。
株式投資で借金が出来るというのは、基本的に信用取引をするからです。
初心者はつなぎ売り以外で信用取引をしてはいけません。
信用取引が必要になる点がハードルが若干高いですが、つなぎ売りだけに用途を限定してしまえばリスクも基本的にはありません。
つなぎ売り以外で信用取引(制度信用含む)に手を出してよいのは、リスク管理を本当に徹底できる人だけです。
つなぎ売りの注意点3:資金は約1.5倍必要
一般信用取引の売建と現物取引の買建を同時に保有することになりますので、普通に現物取引の買建を保有するよりも資金が必要になります。
具体的には余裕を見て約1.5倍です。
信用取引では自己資金の約3.3倍までの取引が可能ですからね。
対象銘柄が100万円なら150万円用意する必要があるということです。
つなぎ売りの注意点4:資金が拘束される
※上記画像はSBI証券のサイトより引用
権利付最終日を過ぎるまで(権利落ち日まで)株券を保有しておく必要があります。
そのため本来は権利付最終日と権利落ち日の2日間だけ保有しておけばよいのですが、一般信用取引の(一般信用短期売りの)売建は在庫数量が限られるため、人気の銘柄はすぐに無くなります。
後日、在庫が復活することがありますが、毎日チェックするのは(私には)面倒です。
現在、(一般信用短期売りによる)つなぎ売りは15営業日前から行えます(SBI証券の場合)から、最大で15営業日の間は保有しておく必要があります。
その間に狙っていた銘柄の株価が暴落して絶好の買い場が来ても後悔しないように余裕資金で運用しておく必要があります。
そもそも投資自体が余裕資金で行うものですが、つなぎ売り用として別に資金が必要になります。
つなぎ売りの注意点5:資金効率はよくない
真面目に取り組んでいる人でもおそらく、リターンは1%あればよい方なのではないでしょうか。
資金を用意出来るのであれば1%でもそれなりの金額になります。
例えば、3,000万円なら30万円です。
これぐらいの規模感でならもう少し真剣に考えてもよいですね。
でもそんなにつなぎ売りに資金を用意できる人は少数ですよね。
ちなみに、私が2019年3月に行った4銘柄のつなぎ売りの場合、余裕を見て資金は約200万円が必要でした。
そして手数料を差し引くと約13,000円分を受け取れました。
リターンは0.65%です。
いかがでしょう。
この結果から分かるように決して効率はよくありません。
つなぎ売りは、リータンの効率を求めるものではないということですね。
銘柄が決まっていれば、注文を新規と決済の1回づつ行うだけで大した手間でもありませんし、食事券やカタログギフトは金額以上にお得感があるという気持ちの問題が大きいです。
つなぎ売りの操作(新規と決済の注文に掛かる)時間はトータルで20分も掛かりませんから、実働20分で約1万円得られると考えることも出来ます。
そう考えれば悪くはないと思えてきます。
なお、一番最初は銘柄を探す労力もそれなりに必要になりますが、一度行ってしまえば次回以降はそれほどでもないと思います。
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つなぎ売りの注意点6:全ての銘柄で取引出来る訳ではない
上場企業が自社の株券を権利確定日に保有していた株主に対して、様々な建前の理由を付けて自社製品等をプレゼントする風習(制度)を株主優待と言います。
この株主優待という制度は日本企業独特の風習ですが、特に法的な義務はなく、全ての日本企業が実施している訳ではありません。
上場企業約3,500社の内、約1,500社ぐらいが実施しています。
株券を保有しているだけで配当金とは別に何かしらの物品やサービスが受け取れるお得感が、日本の個人投資家には好まれています。
そのため株主を(上場の条件にある一定数以上)確保したい企業は積極的に採用しています。
例えば、3月は企業の本決算が多いこともあり、株主優待を実施している企業が一番多く、約800社が実施しています。
しかし、この約800社全てで、つなぎ売りが行えるかというとそうではありません。
例えば、SBI証券の場合、安全に(手数料をコントロールできる)つなぎ売りが可能な一般信用短期売りができる銘柄は約400社です。
この辺は証券会社毎に異なりますから、使用している証券会社に自分が狙っている銘柄が無い場合は、他の証券会社をチェックしてもよいと思います。
株主優待取引御三家である「SBI証券」、「カブドットコム証券」そして「楽天証券」は押さえておきたいですね。
私は「SBI証券」と「楽天証券」で口座開設しています。
つなぎ売りの具体的なやり方は?
つなぎ売りに掛かる手数料の考え方、実際の具体的なやり方(SBI証券の場合)は、こちらの記事で詳しく紹介しています。注意事項は重複しています。
つなぎ売りをした後は株主優待が手元に届くのを楽しみに待ちましょう。
忘れた頃にやってきますよ。
当ブログに記載した内容は、あくまで私シーナの個人的な見解です。掲載している情報については、細心の注意を払って正確なものを掲載するように心掛けていますが、これらの情報の正確性、完全性を保証するものではありません。当ブログの情報を利用されたことで直接・間接的に生じた如何なる損害に関し一切責任を負うものではありません。投資はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
終わりに
あなたの参考になれば幸いです。
それでは、また。
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松屋フーズはおすすめです。この銘柄が無かったらつなぎ売りはしていません。
吉野家も株主優待があります。
クオカードもゲットできます。3,000円以上が目安です。
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つなぎ売りなら底値も気にする必要はありません。でも知りたいですね(^^
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高配当株投資もしています。