こんにちは。シーナと申します。
日商簿記3級の持ち物準備編、第2弾になります。
日商簿記試験は筆記試験です。
鉛筆かシャープペンシル(シャーペン)が必要になります。
特に拘りがなければ、「シャーペン」を選択することになりますね。
今回は筆記試験で気を付けなければならない意外な盲点を紹介します。
- シャープペンシルと言われましても
- おすすめシャーペン「スマッシュ」
- 転ばぬ先の杖
- 2つ用意することをお勧めする理由
- 今回お伝えしたいこと
- 簿記試験では、誤字や略字は間違いになる
- デジタル社会の弊害
- よくある誤字、略字
- まとめ
- 終わりに
- 関連記事です。
シャープペンシルと言われましても
会社員歴の長い方、まだ「シャーペン」を持っていますか?
私は大学時代に使っていたシャーペンしか持っていませんでした。
普段使うのはボールペン(何かと増えてしまう)です。
シャーペンは、まったく使う機会がありません。
試しに、芯(これも20年以上前のもの)を入れて文字を書いてみました。
しかし、芯を出す動きが微妙に怪しかったため、電卓や時計といった試験に必要なものと一緒に購入することにしました。
簿記試験で必須になる電卓。選んで間違いのない電卓を以下の記事で紹介しています。
貸借一致の計算時に使えるテクニックも紹介しています。
試験までの段取りと前日や当日の過ごし方、タイムスケジュールも一緒に紹介しています。
おすすめシャーペン「スマッシュ」
私のようにこの機会に新規購入する方も意外といらっしゃると信じています。
そんなあなたにおすすめです。
私は一般用途のシャーペンとして絶大なる評価を得ていた
「ぺんてる」のシャーペン「スマッシュ」を購入しました。
私が購入したときは、Amazonで700円弱でした。
製図用シャーペンを一般向けに改良した「ぺんてる」のシャーペン「スマッシュ」。
ペン先が長いため、文字も見やすく確かに書きやすいです。
また、芯が折れにくい設計で、使いはじめてから一度も折れていません。
いまでは当たり前の機能なのかもしれませんが、20年以上ぶりにシャーペンを購入した私には新鮮でした。
試験開始直後に手が震えた私でもなんとか読める文字を書くことを出来ました。
シャーペンは自分の使いやすいものを使いましょう。
さすがに簿記試験用のシャーペンなんてものは、ありません。
仮にあったとしても必要ないですけどね。
実際の帳簿付けも、いまではパソコンです。
赤ペン片手に朱書き(簿記のルールにあるのです)している企業は、まずありません。
なお、シャーペンの中の芯(HBかBの黒)は試験前日に新品と入れ替えておきましょう。
芯の色は黒以外は認められていません。
(今は色つきの芯があるのですね。知りませんでした。)
「ぺんてる」のシャーペン「スマッシュ」、おすすめですよ。
転ばぬ先の杖
シャーペンと消しゴムは2つ用意することをお勧めします。
1個数十円ですし、消しゴムだけは新品を2つ用意しましょう。
新品と指定している理由は、角で狙った文字だけきれいに消すためです。
2つ用意することをお勧めする理由
試験中は受験票や身分証明書などを机の上に出しておかなければなりません。
(試験官が本人確認のためにチェックしに来ます。)
意外と机の上に出しておかなければならないものが多く、机の上がごちゃごちゃします。
この状態で答案用紙や計算用紙をめくったりすると、ものを落としやすくなります。
実際に落としている人が何人かいました。
落としても試験官を呼べばよい(というか、勝手に席を離れてはいけません)のですが、近くにいなかったり、他人の下に転がったりしてしまうと相手にも迷惑ですし、躊躇してしまいますよね。
そのような時間はもったいないですので、試験に集中できるように予備として用意しておくことをお勧めします。
今回お伝えしたいこと
さて、本題です。
お伝えしたいことは、勉強時からしっかりと手を動かすということです。
私は平日は通信講座の動画を見て、休日に手を動かすスタイルで日商簿記3級の試験勉強をしていました。
おすすめの通信講座は以下で紹介しています。
日商簿記3級は独学でも十分合格出来ると今なら思いますが、何も知らない状態で始める場合は、あれこれ悩むよりも、通信講座を受講してしまった方が効率的だと思います。
さて、動画やテキストを繰り返し見ていると、理解した気になります。
しかし、実際に問題を解いてみると、まず解けません。
細かい部分の理解があいまいなことが多いのです。
そのため、必ず紙に書き出すようにしてください。
紙に書き出すことをお勧めしているのには、他にも理由があります。
簿記試験では、誤字や略字は間違いになる
こちらが今回一番お伝えしたいことです。
簿記試験では、誤字や略字は間違いになります。
読めるけど書けない文字はありませんか。
普段文字を書いていない人には、この点は本当にネックになります。
いざ書こうと思っても本当に合っているのか不安になります。
とにかく勉強のときであっても正確に文字を書くよう意識しましょう。
練習だからと雰囲気で適当に書いていると本番でも書けません。
数字も一緒です。
つい癖が出てしまいます。
簿記試験は筆記式といっても論文ではありませんので、勘定科目と数字しか書きません。
また、第1問の仕訳問題だけは解答に使う勘定科目は列挙されています。
そのため、それほど大変ではありませんが、難しい勘定科目は結構あります。
例えば、「貸倒引当金繰入」、「減価償却累計額」、「租税公課」などです。
普通に読めはします。
でもなにも見ずに紙に書けますか?
例えば、あなたが書いた線の本数は正しいと自信を持って言えますか?
私は改めて言われると自信がありませんでした。
デジタル社会の弊害
学生や就職したての人は、普段から文字を書き慣れていたり、ブランクもさほどないと思いますから、実感しにくいと思います。
問題は私のように会社員や社会人歴の長い人です。
業種にもよるのでしょうが、デジタル社会の弊害で、普段本当に文字を書かなくなりました。
人様に見られる文字としては、自分の名前と住所ぐらいではないでしょうか。
ホテルの受付とか、荷物の受け取り(これは超適当にサインしていますが)とか。
社内の書類はすべてデジタルです。
顧客との商談、会議やセミナー等での配布資料にメモする文字は自分が読めればよいため雰囲気で適当に書いていますし、それもいまではパソコンを使います。
たまに旅行先でお土産を送る際に実家の住所すら怪しくなってしまうレベルです。
(普段は通販で住所登録済みですから)
しかも文字は、一度気になりだすと本当にこの字(形)でよいのか迷いますよね。
ゲシュタルト崩壊というやつです。
よくある誤字、略字
例えば、商品券や有価証券などの「券」です。
「力」ではなく「刀」です。
※字が下手なのはご了承ください。このレベルでも丁寧に書けば問題ありません。
どちらも出題範囲から外れたため試験では書く機会は少ないかもしれません。
この程度(?)の誤字でも間違いになるということをご認識頂ければと思います。
数字も同じです。
他の数字と間違うような読みにくい場合は間違いになる可能性があります。
また、以下のように「0」を書くと間違いになります。
一筆で書いたり(私はこのように書かないのでうまく書けませんでした)、
省略したり。
繰り返しになりますが、普段の癖は本番でも出てしまいます。
練習時から他人に見せる気持ちで丁寧に書きましょう。
計算用紙は気楽に書けますが、「1」と「7」、「6」と「0」など、集計の時に間違えやすいです。
この辺は数学のテストと同じです。
配布される計算用紙は大きく使ってもスペースが足りなくなることはまずありませんので、大きくはっきり丁寧に書きましょう。
ちなみに金額に3桁区切りで入れるカンマ(,)は桁ミスをしなくなりますので、普段から書いた方がよいです。
もちろん答案用紙に書いても間違いにはなりません。
まとめ
兎に角、試験勉強中から実際に手を動かして文字を書くことになれることです。
これは本当に重要です。
多分ですが、社会人経験が長い場合は、あなたが思っている以上に手が動きません。
私は最初の内、これほど文字が書けないものかと不安になるレベルでした。
でもしっかり手を動かせば、大丈夫です。
覚えも早くなりますよ。
もちろん試験勉強中も試験当日、実際に本番で使用するシャーペンを使ってくださいね。
消しゴムは試験勉強中は古いものでよいですけどね。
終わりに
あと1回だけ持ち物準備編が続きます。
久しぶりに試験を受けると意外と用意するものが多いです。
それでは、また。
関連記事です。
簿記3級試験について纏めています。
簿記3級攻略の足掛かりとなる基本情報を纏めています。
第1問「仕訳問題」について実践的な内容を紹介しています。
仕訳の覚え方と簿記3級で使用する勘定科目一覧を紹介しています。
配点が大きい第3問「試算表」の解き方を紹介しています。
第3問と同じく配点が大きい5問「精算表」の解き方を紹介しています。
高頻度で出題される問題に対する具体的な解き方対策です。
「貸倒引当金」問題についてです。
「売上原価」問題についてです。
「減価償却費」問題についてです。